電子棚札(ESL)はどう生まれた?その歴史を総ざらい

最近、スーパーや家電量販店などでよく目にするようになった電子棚札。

電子棚札はいつ頃からお店などで使われるようになったのだろう、と考えたことはないでしょうか?

今回は、そんな電子棚札の技術的な面にフォーカスして、その変遷について解説してみたいと思います。

 

電子棚札とは

電子棚札について簡単に説明をします。

電子棚札(ESL)とは、主に小売店が使用する、特定の商品情報と価格を表示するためのデジタル表示器です。

店舗のPOSシステムと電子棚札をインターネットで結びつけることにより、正確な商品価格表示を保証します。

スマホなどを使ってQRコードやNFC(近距離無線通信技術)の機能を使って消費者が必要とする情報をタイムリーに伝えられる、店舗の業務効率化や省力化、販売促進につなげるツールとしての活用もあります。

 

ここでは、そんな電子棚札に関する主な出来事について、その歴史を解説していきたいと思います。

 

電子棚札の歴史

 

電子棚札と電子ペーパーの技術開発の変遷

 

電子棚札の表示パネルは、現在のその多くは電子ペーパーが使われ、多種多様な表示ができています。

電子ペーパーの高い視認性と省電力性とクラウドシステムや無線技術などのデバイスネットワークの実現により、その利便性がさらに高まりました。またQRコード(2次元バーコード)やNFCの機能による指定したリンクへアクセスできるようにもなりました。ちなみにQRコードは、デンソーが開発し、NFCはソニーとフィリップスとで開発されました。

 

では、電子棚札と電子ペーパーの技術的な開発の変遷を大まかに説明していきたいと思います。

 

・1969年 松下電気産業、電気泳動方式ディスプレイ(EPD)の特許出願(特公昭50-15115)

現在のパナソニックである松下電器産業が世界に先駆けて電子ペーパーの開発を行いました。

 

・1977年 松下電器産業、EPD開発中止。

液晶パネルディスプレイ開発に資源集中のため開発から撤退。ほかの日本企業も追随。

この後、電子ペーパーのマイクロカプセル技術をめぐって世界中で鎬を削った開発が進められました。

 

・1987年 NOK、マイクロカプセル型電気泳動表示方式ディスプレイの特許出願(特許 2551783)

 

・1996年 SES社(仏国)が商用電子棚札の販売を開始

ヨーロッパで電子棚札の商用での販売が始まり実用化され出しました。

 

・1997年 E Ink社(米国)設立

現在の電子ペーパーの大半を占めるまでに至った企業の誕生です。

 

 

電子棚札の更なる発展

 

・2005年 富士通G合同で電源OFFでも表示可能なカラー電子ペーパーの電子棚札を開発。世界初。

電子ペーパーのカラー化の時代への始まりです。

これ以降は、電子ペーパーのメインプレーヤーは、E Inkとなり、新製品の開発や台湾企業による買収や

中国企業による企業買収などから電子棚札への市場参入が始まり出しました。

 

・2006年 世界初、IGZO TFT駆動 E Ink電子ペーパーを開発

・2009年 台湾のPrime View International社(PVI)が、E Ink社を買収

 

電子棚札は、世界市場において2015年~2020年にかけて大きく成長しました。その特性である高い耐久性、長期間の保存期間、交換可能なバッテリーを備えて、手間をかけずに随時更新することができる点から、主にスーパーマーケットや専門店などの小売業の店舗で広く採用されています。

 

・2016年 E Ink社(台湾)が多色電子インクシステムを開発

・2018年 SES-imagotag(仏国)とBOE Technology(中国)とが資本提携

・2018年 Zkong(中国)第2世代のBluetooth5.0ベースのクラウド電子棚札通信プロトコルの開発を完了

・2019年 家電量販店大手で電子棚札を日本初となる全店舗導入を開始

 

まとめ

電子ペーパーは、日本で基本的な開発が始まり、その後ヨーロッパを中心に電子棚札の実用化と利用が進んで行きました。最近では中国系の企業が最新の技術を統合させて自動化された高度なサービスが実現されるようになりました。今後も日進月歩で技術革新して、もっと便利で新しいサービスや機器が作られていくことになるでしょう。

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